Act.11 定例勉強会2016.8.16
杉浦です。8/16(火)にSkypeでの定例勉強会を行いましたので、ご報告いたします^^
今回は「栄養とリハビリテーション」について
吉川が初めて発表してくれました。
長野県の回復期病院に勤める吉川。
在住する長野県飯田市の高齢化率はなんと...31%
全国平均26.7%と比較しても高齢化が進んでいる地域だからこそ、
今随所で取り上げられている問題を痛感しているようです。
それが...フレイル
高齢者の筋力や活動が低下している虚弱状態をフレイルと呼び、
身体的フレイルの一部であるサルコペニアは、栄養状態も重要な要因の1つです。
すなわち食事(in)運動(out)のin-outのバランスが非常に重要になります。
このバランスをしっかり理解してリハビリのための運動を提供しなければ、
飢餓を引き起こしサルコペニアを助長する可能性が考えられるわけです。
現実問題、回復期病棟(リハビリ病棟)の方が低栄養者が多いそうで、
負荷量に気をつけなければいけませんね^^;
ここで考えなければいけないのが1日のエネルギー消費です。
1日のエネルギー消費は、
①基礎エネルギー消費量(基礎代謝) + ②リハビリ(運動)によるエネルギー消費量
で表されます。
それぞれは以下のように計算されます。
仮に146cm、36.7kg、87歳のおばあちゃんが
1日9単位、階段昇降くらいの負荷のリハビリを行った時場合ですと、
①基礎エネルギー消費量(基礎代謝)
②リハビリ(運動)によるエネルギー消費量
すなわち、
1614.8 + 346.8= 1961.6kcal以上の食事量を摂取していなければ、
飢餓へのお手伝いをしてしまっています。
良かれと思って提供していることが、
もしかしたら患者様の筋力低下を引き起こしている可能性があります^^;
改めて自分の提供しているリハビリを見直すためにも、
ちゃんとどれだけご飯を食べれているのか、考えるきっかけになりました。
また、発表中に栄養士の方との関わりも伝えてもらいました^^
内容がわかりやすかっただけにもう少し元気よく話せると◎ですね 笑
でもこうして1歩踏み出して、発表してくれた事は必ず生きると思います^^
Nice action吉川!
文責:杉浦将太