Act.4 “理学療法”に対する考え
はじめまして。
佐藤 大造(たいぞう)です。
理学療法士として働いています。
自己紹介として、理学療法に対する自分の考え方を
少し書かせていただきます。
理学療法とは?
理学療法とは病気、けが、高齢、障害などによって運動機能が低下した状態にある人々に対し、運動機能の維持・改善を目的に運動、温熱、電気、水、光線などの物理的手段を用いて行われる治療法です。
「理学療法士及び作業療法士法」第2条には「身体に障害のある者に対し、主としてその基本的動作能力の回復を図るため、治療体操その他の運動を行なわせ、及び電気刺激、マッサージ、温熱その他の物理的手段を加えることをいう」と定義されています。
※日本理学療法士協会HPより引用
はい、こういうことです。笑
学生時代ぶりに定義を確認してみました。
よく“マッサージ“という言葉を嫌う人がいますが、
定義にはしっかり書かれています。
理学療法に対する考え
正直僕自身は“理学療法”にこだわりはありません。
“この人が良くなれば手技は何でもいい”
のかなと思っています。
患者さんからしても同じではないでしょうか?
「何でもいいから治ればいい」
「何でもいいから痛みが取れればいい」
という人がほとんどではないでしょうか?
それが投薬でも良いと思います。
それがメンタルケアでも良いと思います。
それが“◯◯療法”じゃなくても良いんだと思います。
“◯◯療法”で治療した!
確かにかっこいいかもしれませんが、
そんなことは患者さんにとってどうでもいいことです。
手技を学ぶなどの専門性はもちろん必要だと思いますが、
大事なのは、その患者・利用者に合わせた介入
をしているかどうか。
100人いれば100通りの介入方法があると思います。
その人の“個”をいかに理解するかが療法士として
大事なことではないかと考えています。
理学療法士の可能性
理学療法は名称独占であり、業務独占ではありません。
“理学療法士でなくとも、
理学療法の業務を行うことができる”
ということです。
つまり、
・看護師が関節可動域訓練
・医師が歩行訓練
・家族が筋力トレーニング
を行うことは、違法ではないということです。
(診療報酬上の算定はできませんが…)
そのため、「理学療法士はこうである!」というものを
言いきりにくい職業ではないでしょうか。
“病院でマッサージをする人”
と思われてしまっていることも現状です。
そんな悔しいことはありません。
もっとこの仕事を世の中に広めたい
もっとこの仕事の価値を高めたい
そう感じています。
理学療法士にはもっと色々な可能性があると思います。
その可能性の1つの“予防”について次回書かせて頂きたいと思います。
まだまだ駆け出しです。
とりあえずゆっくりでもいいから足が止まらないよう
走り続けることが大事かなと思いますので、
僕もそこそこに気張ってやっていきます。
文責:佐藤大造