Act.13 定例勉強会 2016.9.28
こんばんは。Actionの竹内です。
先日、第18回のスカイプ勉強会を開催しました。
今回の発表者は河内と佐藤でした!
河内 「耐久性」
リハ職の皆さん、患者さんの状態に関して、「耐久性」って言葉使ってませんか?
私個人的にはかなり曖昧な言葉だと思っていて、あまり使わないようにしていたんですが、カンファレンスやチームでのミーティングでよく耳にする言葉です。
「歩行耐久性」なんて言ったりしませんかね?
私はなんとなくですが、
耐久性=全身的な疲労しにくさ
みたいな印象がありました。
河内の発表ではまずそれに対して、どう思うか?
というところを問題提起してくれました。
また、河内の考える耐久性についてと、血圧・代謝機能・呼吸機能などの付随する知識などを発表してくれました。
その中の情報を幾つかシェアします。
<耐久性には循環器系と筋骨格系の要素が関わる(心理面も?)>
循環器系の要素としては、
血圧が上がりにくい・脈が上がりにくい・呼吸数が上がりにくい
といったものがあるのではないかとのことでした。
筋骨格系の要素までは触れていませんでしたが、また赤筋・白筋の割合とかそういったところが関わってくるのではないかと思っています。
<「血圧」の意義について>
生理学の復習ですね。
血圧:血液が血管壁に与える圧のこと。と定義されており、
血圧=心拍出量(1回拍出量×心拍数) × 末梢血管抵抗
で表されます。
拡張期血圧・収縮期血圧の意義や、聴診法での血圧測定の聴診音はそもそも何を聞いているのか、また血圧を調整する人体の機構についてもわかりやすく説明してくれました。
学生時代テストや国家試験に向けて何度も勉強した分野ではありましたが、私自身この発表前の段階で、全て説明しろと言われてもできませんでした。
リハビリを行う毎患者に血圧測定を行っていますし、ある意味当たり前に知っておかないといけないことでもあるので、もう少し深く知っていておいてもいいのかなと思いました。
新しい知識や技術を身につけていくのももちろん大事ですが、やはり基礎的な部分も大事だと再認させてもらった発表でした。ありがとう!
佐藤 「Muscle Inbalance と姿勢」
ヤンダアプローチダアプローチ〜マッスルインバランスに対する評価と治療〜
書籍を参考にして一部を抜粋・発表してくれました。
こちらの発表に関しても少しシェアします!
<Muscle Inbalance :マッスルインバランス>とは
・1987年ヤンダにより紹介
・疼痛・機能障害・変性などから、抑制あるいは筋力低下と緊張あるいは短縮により生じる筋機能不全を指す
・運動に関与する筋が緊張・短縮・筋力低下により筋が活動するタイミングと量が変化することにより運動パターンが変化する
こういうことらしいです。
書籍はもともと英語で書かれてたものを和訳してあるので、中身にややわかりにくい表現が多いみたいです。佐藤くんは読んでたら病んだらしいです。笑
また、ヤンダは筋肉を”緊張性システム”と”相動性システム”の二種類に分類しています。
以下に表を載せますが、ざっくり言うと、
緊張性=硬くなりやすい 相動性=弱くなりやすい
ということらしいです。
また、よくあるマッスルインバランスのパターンとして、上位・下位の交差症候群について、また評価としての6つの運動テストも紹介してくれました。
運動テストに関しては佐藤が自身で実践し、正常と異常を動画で説明してくれました。お疲れ様ですw
締めでは、筋力自体も大事ですが、代償動作を見極めることも大事と言うことも言っていました。
セラピストとしては基本的な評価であるMMTでも、学生時代よくある代償動作など覚えたと思います。
しかしなぜその代償動作が起こるか、筋力低下以外の視点で捉えることは自分自身なかったので、1つ勉強になりました。
今回はこんなところで終わりたいと思います!
続けていきましょう!
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
文責:竹内理人