Act.16「ストレス:セラピストへの応用」定期勉強会 2016.11.11①
こんにちは。理学療法士の今井です。
最近、自分が臨床を行っている中で具体的に考えれば考えるほど患者のことがわからなくなり、勉強会行ってはあの手技・この手技を試す毎日でした。
そこで、ある人から教わった「抽象的に考える」という言葉に救われた経緯があり、今回スライドにまとめてシェアしてみました。
抽象的に捉えるキーワードは「ストレス」です。
●ストレスには辞書により様々な説明の仕方がありますが今回はハンス・セリエ博士の「ストレスとは外部環境の外部刺激(ストレッサー)から刺激によって起こる歪みに対する非特異的な反応」で説明をしました。
●一般的に「ストレス」と言われると、自分以外のものから与えられる印象が強いと思いますが、それらの外的要因は全て「ストレッサー」です。
「ストレス」は自分の中より「ストレッサー」に対抗している状態を表しています。下の図はストレッサーの例です。
●「ストレス」は非常に抽象的でありイメージが湧きにくいと思います。
私の考えるストレスの視覚化をしてみましょう。
●「ストレス」は精神的要素・肉体的要素が存在します。
精神的要素がストレス容量を決め、肉体的要素が各種類として存在します。
しかし、ストレスは環境によって変化するため一定ではありません。
上図のように肉体的ストレスが溢れてきて、症状が出現してしまいます。
結果的に、身体のどこかに痛い場所や硬い場所が出現してしまいます。
つまり、肉体的・精神的ストレスを同時に取り除かなければいけません。
●しかし過去の私を含め、具体的ばかりに思考を張り巡らせていると筋膜に固執・関節治療テクニックに固執・・・結果・・・・
治療中患者はほったらかしの状態になってしまいがちです。
肉体的要素は骨だけでも200個以上、筋・神経・膜など莫大な量があり、関連性なども考えると可能性は無限大にも広がってしまいます。
とても入院期間だけで、見きれる数ではありません。
ですので、相手を抽象的に捉えること
つまり「ストレス」見ることが重要なのです。
●まずは患者を抽象的に見ること。
負のループをセラピストが患者と一緒に打ち破ること
そして患者をストレスに適応させることが重要です。
以上、今回発表した内容をまとめて見ました。
私自身、相手を抽象的に見ることは3ヶ月でなんとなく理解ができました。
今までの考え方を変えるのは非常に難しいことです。
ただ、抽象的に考えれれば、様々なことが圧倒的に楽になります。
次回またストレスに関することを発表しますのでよろしくお願いします。